ぱくちーさん ご経歴
2014年4月 日本で看護師として就職、混合外科病棟勤務
2017年3月 退職
2017年4月‐9月 フィリピン留学
2017年10月 カナダ バンクーバーへ
2017年10月-12月 SSLCのIELTSコース受講
2018年2月 Omni College入学
2019年6月 座学終了もIELTSで7.0満たしていないため自習、毎月IELTS受験 コロナ禍も重なり終わりの見えないトンネルの中に突入
2021年3月 ニューブランズウィック州の看護協会が英語ポリシーを変更し、国家試験に受かれば正看護師になれることに
2021年4月 Omni College final skills reviewコース受講
2021年9月 NCLEX(米国看護師国家試験)受験、合格
2021年9月 ワーホリへ切り替え、TR to PR pathwayの医療従事者枠で永住権申請
2021年10月 ニューブランズウィック州モンクトンに引っ越し、就職活動
2021年11月 モンクトンの病院に就職 整形外科病棟勤務
カナダ看護師を目指したきっかけは?
看護師3年目のときに、外国人の患者さんが入院されたのですが、英語を話せる看護師が1人しかいなくて、その看護師がいないときは通訳のために医師を呼ばないと患者さんとコミュニケーションが取れないという状況がありました。また、当時は東京オリンピックの開催が決まったということも合わさり、「これからは英語が話せる看護師が必要になるかも」と考え始めました。
また、同じ時期に部署異動や転職も考えて病院見学をしていたのですが、なんだか同じような雰囲気と感じていたときに、フィリピン留学から帰ってきたばかりの同級生と話す機会がありました。英語を使って看護師として活躍できたらいいけど、英語力はゼロだし難しいだろうなと思いながらも、色んな選択肢を見つけるために海外で看護師になる方法も調べていました。そして、基礎英語と医療英語を身に着けて将来日本で英語を使って看護師として働くことができることを目指して、マンツーマン授業が魅力的なフィリピンへ向かいました。
【猛勉強】英語力アップのために、まずはフィリピン留学へ
フィリピンでは、本気で勉強しました!週に60時間!授業がある平日は、1日10時間は当たり前でした。こんなに集中して勉強できたのは環境のおかげが一番大きいと思います。
8時から5時までは校舎の中で勉強必須、本気で英語力を上げたい生徒ばかりがいるスパルタの語学学校を選んでいたため、いい意味で周りの雰囲気に流されるように勉強していました。また、マンツーマン授業が主なフィリピン留学は自分の英語力と理解度に合わせて授業が進められて、発言しないと授業が進まないのでスピーキング力が劇的に上がりました。
留学前はTOIECは390点だったのが3か月で600点にアップし、その後3か月でIELTSに取り組みOverall 5.5を取得しました。せっかく半年間フィリピンで英語漬けの生活をしていたのに、日本にいたら英語力が下がってしまうと思い、フィリピンから東京経由でカナダ・バンクーバーに飛び立ちました。
JPカナダでは、カナダ留学・ワーホリ前に英語力をアップを目指した、
フィリピン・バギオ留学のアレンジを行っています。
ついにカナダ・バンクーバーへ!のちのち分かった、最良の選択とは?
これまで行ったことのないカナダに決めた理由としては、オーストラリアやイギリスなど他の英語圏の国は旅行で一度は訪れたことがあったこと、治安が良いと有名で職場の先輩がバンクーバーにワーホリで行っていたからです。
また、ビザのことについて、バンクーバー渡航を決めた際に、JPスタッフに「3カ月間、語学学校に通うと学生ビザが取れるから、今の時点でワーホリを使うよりも先に学生ビザで渡航した方がいいと思います」と助言を受けてその通りにしました。
当時はビザに関して無知だったのですが、もしワーホリで渡航していたらOmni College卒業後から永住権を取得するまでビザがなかったのでファインプレーでした。
3カ月間の語学学校でIELTSを勉強した後、バンクーバーの隣の市、リッチモンドにある外国人看護師がカナダで看護師になるためのOmni Collegeという専門学校に入学しました。
カナダで看護師を目指すためOmni Collegeに入学!
英語の必要要件を満たし、面接に合格してOmni Collegeに入学はできたのですが、最初の頃は授業についていくのに精一杯でした。先生が言っていることの3〜4割しか理解できず頭の中で理解しているうちに授業がドンドン進んでいくという感じで…。クラスメイトはインドやフィリピンなど英語で教育を受け、仕事も英語でしている人だったので、彼らの英語力と自身の英語力の差が大きすぎて、「授業についていけない!」「私ここにいていいの?」と劣等感をすごく感じていました。予習復習を毎日繰り返してきた成果もあり終講時試験には合格していて、時間をかけて考えれば正解がわかるようになってきているのかもとも思い始めました。
2021年の6月でOmni CollegeのCanadian reviewコースは修了したのですが、当時カナダで看護師になるために必須要件の英語力IELTS 7.0が満たせず、試験勉強の自習をするという期間に突入しました。振り返ると、つらく長い道のりでした….。
終わりのないトンネル 看護師になるために毎月IELTS受験の日々
2019年の夏から、カナダで看護師になるための英語基準を満たすために、毎月IELTSを受験していました。
2020年3月にはコロナで国境が閉鎖し日本にも帰ることができず、感染者が多くなると友達とも気軽に会うことができなくなり、家でひたすら勉強するという日々に突入しました。
1回のIELTSの受験で、約300ドル(約3万円)がかかるのですが、貯金を使い果たし、親に借金をして、それでも英語の必要スコアを満たせなくて…。でも、これだけお金と時間をかけたら、目標を達成しないまま「日本に帰る」とは言えないプライドもあって、なんとしてもカナダで看護師にならないといけないと、と自分を追い詰めて、精神的にかなりしんどかったです…。
「人生終わった…」とまで思うほどに落ち込んでいたときに、あるニュースが飛び込んできました。
コロナ禍ならではのチャンスが…モンクトンへ出発! 「この飛行機に乗らないと、看護師になれない」
東海岸にあるニューブランズウィック州が、コロナ禍で多くの看護師が辞めたことによる看護師不足のために看護協会が英語の要件を変更し、一定の条件を満たしている人は国家試験に受かれば正看護師になれるというニュースが発表されました。
このニュースと同時期にTR to PR pathwayという期間限定の永住権プログラムが発表され、私が学生中に得た職歴を活かせる可能性があったので、*CanaGo-visaの移民コンサルタント八木さんに連絡して永住権の相談をしました。まずはニューブランズウィック州で看護師登録することを目標にし、永住権申請の準備も同時に進めました。
カナダ渡航したときには使わずにとっておいたワーホリビザを使って、2022年11月にモンクトンの病院に就職し、看護師として働き始めました。ワーホリ10カ月目で無事に永住権を取得でき、現在も同じ病院で働いています。
八木康代
CanaGo-visa Consulting ServicesはJPカナダのビザ部門です。
カナダの看護師として働くエピソードを教えてください!
日本で看護師していたときに比べて、今の職場では業務が細分化されていて、看護に集中できます。オペ出しや検査などで病棟の外に出ることはなく、移送スタッフや、採血士がいます。日勤だと受け持ち患者数は2〜4人が平均で、日本よりも受け持ち患者数も少ないと思います。
前残業や残業はほとんどなく、仕事後は家族との時間を大切にしていて、仕事とプライベートの切り替えがはっきりしている印象です。給料は日本で働いていたときより、1.5倍ぐらい増えました。
また、これはとても好きな文化なのですが、私が働く病院では「ブラボーノート」というのがあります。匿名で、自分の仕事ぶりに関してよかったことを書いてもらえるもので、スタッフや患者さんから、どちらからもあり得ます。日本って直接褒めたりすることが少ないので、嬉しいですね。
これからカナダで看護師を目指す人にメッセージを!
カナダで看護師になりたいと思ったときに、ぼんやりと考えるのではなく、時間軸を作って、計画表を作ってみるのがいいと思います。私がおすすめするのは、5年計画表です。
その間に、英語力、海外生活をどうやって送るのか、永住権・ビザのこと、お金、仕事、看護師になるための書類関係など、やるべきことを細かく分類して、それぞれに締め切りを作り、「いつ始めるのか、いつまでに終わらせるのか」というのをやっていくと、いま何をすべきかというのがハッキリ見えてきます。
カナダの看護師を目指すというのは大変な道だからこそ、仲間がいるというのも大切だと思います。自身の経験を活かして、医療英語やIELTSのスピーキングをオンラインで教えています。カナダ生活についても記事を書いているので私のnoteもチェックしてみてください。応援しています!
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