カナダのCo-op(コープ)留学について

カナダで学べるのは英語だけではありません。Co-op(Co-operative Education)留学なら学校で専門分野を学ぶ一環として、現地の企業で有給の就労経験を積むことができます。

Co-op(コープ)留学とは?

Co-op留学は1~2年程度の間、学生ビザでカナダ国内に滞在し、学校での専門的な学習を行った後に、身に着けたスキルを活かして就労・インターンシップを行うカナダの留学プログラムです。Co-op期間は週40時間まで就労ができ、より実践的な経験を積むことができます。就労先は自身で見つけないといけませんが、専門知識があることや仕事探しを学校側がサポートしてくれることがあるなどもあり、ワーキングホリデーよりも専門的な仕事ができるというメリットがあります。

専門的な知識を習得した後に、アウトプットの機会があるため、大学生などの学生にはもちろん、社会人を経験した人が再び学ぶためにCo-op留学を利用する人が増えています。

Co-op留学は前半で座学を中心とした専門知識をつける就学期間を経て、後半に職場で就労を行う有給インターンシップ期間という流れが一般的です。有給インターンシップ期間は最長でプログラムの50%までとなっています。
1週間の就労時間の上限は40時間です。またCo-op期間以外の就学期間中も生活費を稼ぐためなどのアルバイトをすることができ、その際の上限は週20時間となっています。

プログラムが始まる前の1~3ヶ月ほどの間、語学学校に通うこともあります。それはCo-op留学は学校の入学条件として一定以上の英語力を求められることがあるためです。学校によって基準は異なりますが、IELTS 5.0ほどを求められることが多いです。

Co-op留学の特徴

有給の就労

Co-op留学ではプログラム中に有給の就労が可能なため、生活費・学費を稼ぐことができます。カナダは最低賃金が日本よりも高い点や、近年の円安の影響もあり、日本よりも高い給料を稼ぐことが期待できます。バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州は2024年7月現在、最低賃金が$17.40でカナダ全国でも2番目に高い金額です。

専門知識の習得

Co-op留学の就学期間中に学ぶ内容は、デジタルマーケティングホスピタリティマネジメント貿易など専門的な内容があります。Co-op留学の学生にはこういった専門分野の経験を持つ人もいますが、キャリアチェンジなど新たに学び始める人も多くいます。

アウトプットの機会

新しく学んだ知識は、インプットよりもアウトプットを行うことでより知識の定着につながります。Co-op留学はインプットした専門知識を就労先でアウトプットすることができるため、大学の講義などの受け身の授業だけと比べると知識の定着につながりやすいです。
留学後のキャリアでも実践の経験があることは有利になります。

英語力の向上

Co-op留学の授業はすべて英語で行われるため、専門分野の学習に加えて英語の習得も期待できます。また扱う英語の分野は日常会話だけではなく、顧客対応や専門用語などビジネス英語も含まれます。

幅広い対象者

Co-op留学はワーキングホリデーと違って上限の年齢制限がないため、幅広い年齢層の学生が存在します。大学生などの学生はもちろん、日本で社会人経験を経てから再び専門分野を学ぶ人や、キャリアチェンジのために新たな分野へ挑戦する人など様々です。分野にもよりますが20・30代が多くを占めます。

ワーキングホリデーとの比較

カナダで近年人気の留学プログラムの中にワーキングホリデーがあります。ワーキングホリデーはCo-op留学と比べてビザの種類や制限などいくつか異なる点があります。

ワーキングホリデービザは就労時間の上限はなく、労働基準法に基づいて労働を行います。一方でCo-op留学は就労時間が週40時間までと定められています。なぜならワーキングホリデービザは就労ビザの一種ですが、一方でCo-op留学のビザはあくまで学生ビザに就労許可が付与されたという扱いとなるためです。

滞在可能なエリアはワーキングホリデーならカナダ全域で可能ですが、Co-op留学の場合だとバンクーバーを中心とするブリティッシュ・コロンビア州がほとんどを占めます※1

またカナダの永住権を申請する際には、カナダでの就労期間があるとポイントを稼ぐことができます。ワーキングホリデーの就労期間はポイントの対象になりますが、Co-op留学期間は学業として扱われてしまうため一部の例外を除いて就労期間にカウントされません。永住権の申請も検討されている場合、当社では永住権申請のサポートも行っていますので一度ご相談ください。

ワーキングホリデーCo-op
年齢制限18~30歳18歳以上
ビザの申請時期例年1月~9月ごろ通年
ビザの期間1年間学校のコース期間+3ヶ月
エリアカナダ全域バンクーバーがほとんど※1
就労制限なし・就学期間中: 週20時間まで
・Co-op期間中: 週40時間まで
・Co-op期間が全就学期間の50%を超えないこと
英語力不問IELTS 5.0程度(学校による)
永住申請時の就労期間のカウントありなし

※1: Co-op留学の学生ビザの発給には州政府の発行するPAL(Provintial Attestation Letter)が必要になります。2024年7月現在、PALを発行できる私立カレッジのほとんどは、ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー周辺にあるためです。

ビザについて

Co-op留学をするにあたって、学生ビザとは別にCo-op就労ビザが必要になります。

Co-opビザを申請できる条件

  • 有効な学生ビザを持っていること
  • 就労がカナダの学校のプログラムの修了要件になっていること
  • そのプログラムの学位取得のためには就労が必須であるという内容のレターが学校から発行されていること
  • 州政府の発行するPAL(Provintial Attestation Letter)を保持していること

申請の流れ

  1. 学校に申し込みをする
  2. 学校から入学許可証(Letter of Acceptance)とCo-opレターが発行される
  3. 学生ビザとCo-opビザ両方の申請を行う
  4. バイオメトリクス認証の案内レターがくる
  5. バイオレターが届いてから通常30日以内に最寄りのビザセンターで手続きを行う
  6. 審査が進み、移民局より就学許可証と就労許可証が発行される
  7. 就学許可証の期限までにカナダに渡航
  8. カナダ入国時に正式な学生ビザ(Study Permit)とCo-opビザが発行される

Co-op留学の注意点

就労先は保証されていない

学校で就労先を探す支援をしてくれるところはありますが、それでも基本的には就労先は自分で探さないといけません。そのため英語で面接を行う練習や、レジュメ・ポートフォリオなども準備しないといけません。英語力が高いと仕事の選択肢が広がるため、語学学校に通うことや自身での勉強も検討しましょう。

学生ビザ発行数の制限

カナダ政府は2024年1月に学生ビザの発給数に制限を設けることを発表しました。2023年より35%減の360,000発給を目指しており、学生ビザの申請にはPAL(Provincial Attestation Letter)が必要となりました。2024年7月現在、私立カレッジを対象とするPALはオンタリオ州では発行されていません。その他にも制限が発表される可能性があるため、今後の動向に注意する必要があります。

Co-op留学で学べる分野

Co-op留学の体験談

2年間の専門学校を終えて現地就職をしたCさん

私はファッションやメイクにずっと興味を持っていました。ある時、留学経験のある友達から、バンクーバーは第二のハリウッドと呼ばれていて、映画撮影などが盛んであること、特殊メイクなどが学べる学校があるということを聞き、漠然とバンクーバーに興味を持つようになりました。

ですが、私には専門学校で学ぶほどの英語力がなかったので、まずは語学留学のつもりでカナダに来ました。実際語学学校に入学をしてからは挑戦、挑戦の毎日で自分の意見を常に求められるスタイルに戸惑ったりもしました。ですが、学校も、先生も、クラスメイトもとてもすてきな人ばかりで、学校が楽しくなるにつれ、カナダの生活が楽しくなり、以前興味を持ったメイクの勉強をしてみたい!と思うようになりました。
無事英語力を身につけ専門学校に入ってからは日本人はクラスに私一人しかおらず、本当に大変でした。

ただメイクのテクニックを学ぶだけではなく、机に向かい皮膚の構造なども学ばなければならなかったからです。ですが、先生方はもちろんクラスメイトもとても優しく、英語力よりもやる気が大切だなと思いました。約半年間かけて、ブライダルや、シーンに合わせたヘアメイクの方法、エアブラシ、特殊メイクなどたくさんのことを学ぶことができました。特に印象に残っているのはエアブラシの勉強で、特殊な方法を使って指を倍以上に長く見せたり、上半身に直接描いて、服を着ているように見せたりすることができ、興味深かったです!

ラジオ局でインターンシップをしました! – Hさん

最初は原稿をずっと書いてるだけだったし、本当に自分の番組任せてもらえるのかな、、と不安でいっぱいでした。もちろんDJのみなさんは英語が母国語のカナダ人ばかりで、それだけで気が引けていたし色々な人が出入りする場所でなかなか話しかける勇気も出ず、びくびくしていました。しかし、英語力で他の同僚に劣っているからこそ、私にしかできないことを探さなければいけない、と思い、毎日私にしかできない気配り気遣い、私にしかできない喋りを心がけていました。どんな雑用も、自分にしかできない工夫、能率を考えてこなしました。

そうした努力の甲斐あってか、最終目標だった番組を任せて頂けたり、3ヶ月間のインターンシップの終わりが近づくと同僚のみんなに「あなたがいなくなると困るよー」と言って頂けたりしました。涙が出そうになりました。

どんな小さな仕事でも、任されたことは自分なりの全力で頑張ることの大切さを学びました。

この1年間、インターンシップもほかのこともすべては”絶対アナウンサーになる!”という想いで乗り越えてきました。
帰国したらまたアナウンススクールに通い、気象予報士の資格の勉強もしようと思っています。
このビジネススクール、ラジオ局での経験を活かして絶対にアナウンサーになります。

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