ポストグラデュエイト就労ビザとは、正式名をPost Graduation Work Permitといい、省略してポスグラ、PGWPとも呼ばれています。カナダ政府指定の学校を卒業した留学生が、学んだ内容を実践的なものにするため、就労経験を積む事が出来る就労ビザです。つまり、指定の条件でコースを卒業する事ができれば、その後は就労ビザを入手して仕事をする事が出来るのです。
歴史のある制度で、これまで長年カナダで行われてきました。取得できるのは一生に一度のみで、二つ目の学校に通っても、二回目は取得できません。
私たち外国人にとって、海外で働けるようになるのは簡単な事ではありません。そんな中ポストグラデュエイト就労ビザは、長期間カナダで学業を積んだ人にだけ提供される優遇措置ともいえる制度です。つまり、学校へ行く事が、仕事をするためのショートカットにもなり得るのです。
カナダで就労経験を得てみたい方、将来カナダに移民をしたいという方にとっては非常に有用な手段と言えるでしょう。
別ページで解説:カナダのポスドク(博士号取得者が研究員として大学での研究職に就く場合)のビザ申請についてはこちら
申請出来る学校・プログラムの条件
- 8カ月以上のサティフィケート、ディプロマ、ディグリープログラム(ESL不可)
- フルタイムの就学であること(オンラインコースが50%以上含まれているものは対象外)
- 公立または公立校と同じルールで運営されている政府承認の一部の私立カレッジ、大学、大学院
就労期間について
8か月以上2年未満のプログラムを卒業した場合、就学と同じ期間の就労ビザ、2年以上のプログラムを卒業した場合は、最長3年間の就労ビザが発給になります。従って、一番短いケースは8ヶ月就学+8ヶ月就労、長く働く場合は2年就学+3年就労ビザという方法が可能です。(2年以上のコースを就学しても、就労ビザは3年固定となります)
2年の就学期間がお得!
就労ビザ取得までの流れ
就学:~対象校~
- 8カ月以上のサティフィケート、ディプロマ、ディグリープログラム(ESL不可)
- フルタイムの就学であること(オンラインコースが50%以上含まれているものは対象外)
- 公立または公立校と同じルールで運営されている政府承認の一部の私立カレッジ、大学、大学院
卒業:~必要書類~
- プログラムの修了を証明できるもの
- 最終成績証明書 など
申請:~申請条件~
- プログラム修了から180日以内に申請
- 国内申請の場合原則有効な学生ビザ期限が残っている OR 学生ビザが切れる前にビジターを申請している
就労:~就労ビザ期間~
- 8カ月以上2年未満→プログラムの期間と同等の就労ビザ
- 2年以上のプログラム→最大3年間の就労ビザ
主なポストグラデュエートビザ対象校
下記以外にも多くの大学が対象校となっています。詳細はお問い合わせ下さい。